【初心者向け】ベイトリールの選び方

こんにちは、なかむーです。


ご覧いただきありがとうございます。

 

今回は「ベイトリールの選び方」について簡単に書いていこうと思います。

というのも最近友人の釣り熱が再燃して、よくわからん勢いで初ベイトタックルを買ったみたいなんですが、用途に合わないリールを選んだようでトラブル多発でベイトが嫌いになってそうな雰囲気でした笑

このような被害者(?)が増えて欲しくはないので、ここに自分なりのベイトリールの選び方を書き記して、参考にして頂ければと思います。

 

 

ベイトリールの構造とスピニングとの違い

ベイトリールとスピニングリールの大きく違う点は、ずばり「スプール」の使い方にあります。

スピニングではロッドに対してスプール軸が並行な向きにあるので、ラインはベールを介してロッドに垂直方向に向きを変えて巻き取られていきます。

引用URL:

http://fishing.shimano.co.jp/product/series/22stella/gallery.html?id=2

 

逆にキャストするときはループを描きながらガイドに当たることで収束されてルアーが飛んでいきます。

引用URL:http://fishing.shimano.co.jp/product/series/22stella/index.html

ではベイトリールの方はというと、ロッドに対してスプール軸が垂直になっています。ラインはロッドガイド、レベルワインドを介してスプール自体が回転することでウィンチの様に巻き取られていきます。スピニングの様なベールを介することがないのでダイレクトでパワフルな巻き取りが出来るとよく言われますね♪

キャストするときはスプールがフリーになって、キャストしたルアーにラインを引っ張ってもらうことでスプールは回転しながらラインを放出していきます。ラインは直線状に放出されるのでガイド抵抗が少なく、スピニングにおける太糸のデメリットがあまりありません。

引用URL:http://fishing.shimano.co.jp/product/series/22stella/index.html

 

スプール径の大きさと重さ

対象魚によってスピニングリールの番手を使い分けるように、ベイトリールでも使い分けが必要になってきます。このときベイトリールではスプールスペックがかなり重要になっていきます。なぜならスプールが回転することでキャストをするためです。

具体的にスプールスペックをあげるならスプール径と糸巻き量、重量ですね。この3つの条件が組み合わさって、慣性モーメントが決まってきます。慣性モーメントを簡単に説明すると、止まった状態から動かす時の動かしやすさ、若しくは、動いている状態から止める時の止めやすさ(エネルギー的に)と言えばご理解頂けるでしょうか。スプールの慣性モーメントが小さいと立ち上がりが良く、少ないブレーキ力で制御することができるようになるということです。

じゃあ、どういう場合に慣性モーメントが小さいのかってのが気になりますよね!

例を上げて説明していきます!

上の画像の様な状況を想像してみてください。同じ重さの重りの場合、回転軸から結んだ重りが遠くにあるほど、また、同じ糸の長さの場合、重りの重さが重いほど回転させ始めるのと回転を止めるのに力が必要なのは何となく理解できるのではないでしょうか?

つまりスプールに置き換えて考えると、スプールの直径が小さく、糸巻き量が少なく、ラインを巻いた状態でのスプール総重量が軽い(peを巻く等)と慣性モーメントは小さいと簡単には考えることが出来るのです。

じゃあスプール径が大きくて糸巻き量が多いリールはダメなのかと言えばそうではなく、用途によりけりって話です。ベイトでどんなルアーを使いたいかを明確にすることで、必要なベイトリールの選択肢を絞ることが出来るって訳です!

 

スプール径と大まかな使用範囲

基本的にはスプール径が大きいリールはより重いものをより遠くにキャストするのに向いていて、スプール径が小さいリールは軽いものを近距離でキャストして回収を繰り返すことに向いています。メーカー側もこれらを考慮して製品を設計しているはずなので、大体はスプール径でリールを選べば大きな失敗は起きないはずです。

具体的には下の図のような感じでいいと僕は思います。

僕自身の例で言えば、

1g前後のジグ単でアジ、メバル

 ⇒アルファスair(28mm径)

3g以上でメバル、ライトロック

 ⇒スティーズct(30mm径)

7g以上でライト~ミドルロック

 ⇒バンタムmgl(34mm径)

14g以上でロックフィッシュ、シーバス

 ⇒アンタレスdc(37mm径)

というような感じですね🎶

 

カスタムスプールと裏技テクニック

ベイトリールで大事なのはスプールスペックで、スプール径でリールを選べばと説明してきましたが、実はカスタムするという方法もあるんです。それが純正スプールをカスタムスプールに変更する方法です。社外品では主に素材変更や肉厚を薄くすることによってスプールが軽量化され、低慣性にされたスプールが多いです。純正アフターパーツとしてのカスタムスプールは糸巻き量が少なくなっていて、巻かれるラインの重さを軽くすることで実質的に低慣性化されているものが多いです。

僕のバンタムmglは後者で、元々は純正で16lbが100mのスプールですが、シマノ夢屋の12lbが100mのスプールに変更しています。

 

ここからは簡単なテクニック紹介になります。

上の方で低慣性の条件に、ラインを巻いた状態でのスプール総重量が軽いことを挙げていました。これはフロロカーボンよりナイロン、ナイロンよりPEを巻いた方がスプールが軽くなることは想像に容易いと思います。

実はもう1つやり方がありますが、特にスピニングしか使っていない方は盲点ともいえる方法です。それは、スプール一杯にラインを巻かないことです。ある程度飛距離は妥協出来るけどタフなリールで強いラインを使いたい。でも少し軽めのものを使いたい。というような状況で使えるテクニックですね。

先ほど紹介した僕のバンタムmglがこのテクニックを活用しています。恐らく純正でも7gを使うことは出来るとは思いますが、スプールの立ち上がりが良くなるので、より軽い力でキャストしても同じ様な飛距離を出すことが出来るはずです。

 

まとめ

これからベイトを使ってみたいと思っている初心者向けに記事を書いてみましたが、いかがだったでしょうか。わかりやすいように構造部分から説明をしたので、ちょっと物理的なお話になってしまったのは苦手な人がいたら申し訳ないです。でもある程度このような原理を理解できていた方が、ベイトリールを使いこなすことが出来るはずです。

 

今回はあくまで選び方ということで説明をしましたが、実際に使用する、つまりキャストするとなるとまた問題が発生してきます。そうバックラッシです。

これはベイトを扱う上で避けては通れないものなので、発生原理やその対処方法、予防方法も知っていた方が良いと思います。なので次回はバックラッシュについて書いてみようかなと思います。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

それではまた次回をお楽しみに!